4月の課題図書

 今期の課題図書(4月28日放課後テスト)は以下の2冊です。

   丸山正樹著『デフ・ヴォイス』


   丸山正樹著『龍の耳を君に』(デフ・ヴォイス第2弾)


 主人公は、Coda(コーダ)である尚人。
 私はこの小説を読むまで、「デフ・ヴォイス」や「コーダ」という言葉を知りませんでした。今はその意味が分かるようになり、日本で使用されている手話の種類も、その差異も知りました。何より、それを言語とする人々の痛みを想像するようになりました。
 この小説はミステリー仕立てであり、その意味でもとても面白いのですが、私が一番に感じたのは、私のすぐ隣にいるかもしれない人々の世界を知りたい、ということでした。
(すぐに手話を勉強し始めました。去年から教室が閉室され、今は通えていませんが。)

 どのような本が、みなさんの琴線に触れるかはわかりません。ですが、どの本でもきっとみなさんの世界を広げてくれます。高校で触れる100冊への端緒についたばかりですが、さてどんな世界が広がるでしょうか?(国語科より)