9月の課題図書(9月27日放課後)は以下の2冊です。
今村夏子著『こちらあみ子』
「あみ子」に寄り添って読み始めると、周囲から理解されない少女のやるせなさを感じます。ですが、ひとたび「あみ子」から離れると、「あみ子」を理解しがたいがための不快を感じます。作者の今村夏子は2019年に『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞していますが、今村夏子の作品には、『こちらあみ子』に覚える違和感がつねに漂っています。読後感がいいとは言えませんが、この「不穏さ」はクセになります。
外村美樹『勉強する気はなぜ起こらないのか』
やらなきゃいけないとは思っているのに、やる気がでない…。そんなことはだれでも経験することです。それを心理学の観点から、わかりやすく説明してくれています。みなさんの「やる気」はどこに分類されるのか?やる気をコントロールするための目標設定のしかたは?
自分を理解するために読んでみるのもいいかもしれません。