10月の課題図書

 10月の課題図書(確認テスト:一斉)は以下の3冊です。


高田郁著『銀二貫』


筆者の高田郁は、中央大学法学部の卒業生です。

『銀二貫』の舞台は、安永の時代、大坂の寒天問屋。みなさんは、時代小説にはなじみがうすいとは思いますが、決して難しくはありません。大坂商人の矜持、人の温かさに心が震えます。


高野和明『13階段』

  

『銀二貫』とは打って変わって、記憶を失った死刑囚の冤罪をはらそうとする刑務官たちの奮闘を描くサスペンス。少しおどろおどろしい場面もありますが、一気読みしてしまうので、寝不足には気をつけましょう。


清水潔『桶川ストーカー殺人事件』


ノンフィクションですが、「小説だと思っていた」と言っている生徒がいました。フィクションでしょと思ってしまうくらい、登場する警察の対応がひどいのです。「事実は小説より奇なり」
ジャーナリズムとは何か、を教えてくれる一冊です。