12月の課題図書

 12月の課題図書(確認テスト:期末テスト)は以下の3冊です。

カフカ『変身/掟の前で 他2編』


ある朝、目が覚めたら巨大な「虫」に変身していた‼

なぜ「虫」に変身してしまったのか、そこにはどのような意味があるのか、もちろん何も説明されることはありません。「わけがわからない」小説です。

「虫」に変身したグレーゴルの悲しみ、滑稽さ、不条理、・・・さて、みなさんは何を感じるでしょうか?


米澤穂信『本と鍵の季節』


主人公は、高校2年生の図書委員。同じ図書委員の友人と一緒に、持ち込まれる謎解きに挑みます。

高校生の時やっぱり図書委員で、放課後は貸出業務をしたり、本の修繕をしたり、小説家を招いたトークイベントを考えたりしていました。グランドで汗を流すこともなく、たくさんの友人と何かを作り上げるでもなく、今でいうところの陰キャだった私には、「図書委員」というだけで親近感がわきます。

もちろん、これはそういった話ではなく、ちょっと後味の悪いミステリーです…。(「後味が悪い」は批判ではありません。私にとっては賛辞です)


石井光太『絶対貧困―世界リアル貧困学講義』


2021年4月、中杉はSDGs宣言をしました。私たちは、社会に目を向け、すべての人の幸福のために活動できる人を目指して、学んでいます。

世界には、日本に生きる私たちが知るべくもない環境でたくましく生きる人々がいます。「知らない」「関係ない」と言わないために、この本を読んでみましょう。