1月の課題図書

 1月の課題図書(確認テスト:2月14日)は以下の3冊です。

司馬遼太郎『燃えよ剣』(上・下) 

     

新選組副長・土方歳三の生涯を描いた、司馬遼太郎の代表作の一つです。激しく短く生きた土方歳三の生涯には、小説、映画、漫画など様々な媒体でふれることができるので、知っている人も多いのではないでしょうか(昨年の大河ドラマにも出ていましたね)。

武州多摩の農家に生まれた歳三が、どのように生きて、死んでいったのか、司馬遼太郎の文章で味わってみてください。

遠藤寛子『算法少女』(ちくま学芸文庫) 

「和算」という言葉を知っているでしょうか?江戸時代に最も高度化し、明治期に西洋数学が本格導入されたことによって衰退した、日本独自の数学体系です。

主人公のあきは、算法好きの町娘です。奉納された絵馬に書かれた問題と答えの間違いを指摘したことから、物語が始まります。歴史の表舞台には出てきませんが、あきはどうやら実在した少女のようですね。

あきにとって、算法を学ぶことは歓びです。純粋に数学が好きで、それにまっすぐ向き合うあきの姿は、「学ぶこと」の本来の意味を思いださせてくれます。