学年末の課題図書&学年末試験時間割

学年末の課題図書(確認テスト:学年末試験)は以下の2冊です。

東山彰良『僕が殺した人と僕を殺した人』

2015年、アメリカで起きた連続殺人事件の犯人が捕まった。彼の弁護を担当する「わたし」は、その犯人と過ごした少年時代を思い出す…。
決して恵まれた環境にいない不器用な少年たちの姿は、危うく痛ましく、台湾の湿度の高い気温とあいまって、私を息苦しくさせました。
彼らと年齢の近いみなさんは、彼らの台湾での少年時代をどのように感じたでしょうか。

井戸まさえ『無戸籍の日本人』 

みなさんから、「ノンフィクションだと知って驚いた」、「実際にあることだと知り、怖くなった」などの感想を聞きました。
「戸籍」のことを日ごろから意識して生活することはほとんどありません。けれども、学校に行ったり、就職や結婚をしたり、当然のように享受しているそれらのことは、私たちが「戸籍」を持っているから可能なのだと、この本を読んでいまさらながら思い至ります。
なぜ無戸籍の人がうまれてしまうのか、法律やそれを作り運用している日本人の偏見など、多くを学ばせてくれる本です。

さて、あさってから学年末試験が始まります。
5日間の長丁場となりますが、体調に留意し、十分な準備をして臨みましょう。