次の課題図書(6月14日)

 ようやく一斉テストが終わりましたね。

みなさん、感触はいかがですか?


さて、一斉テストができた人にもそうでなかった人にも、

みな平等に次の課題図書(6月14日<火>)がやってきます。


今回の課題図書、まず一冊目は

中脇初枝『祈祷師の娘』です。


主人公の春永の家は超常の力を持つ「祈祷師」の家系、

ですが春永は父母と血が繋がっていないため、

祈祷師の能力を持っていません。

つまりこれは、普通ではない家に育つ

普通の少女のお話しなのです。


その普通ではない家の中で春永は

どうやって自分の居場所を探すのでしょうか。


続いて2冊目は

三崎亜記『となり町戦争』です。



ある日突然、「僕」の住んでいる町が

となり町と戦争を始めます。

しかし特に銃声が聞こえるでもなく、

日常は淡々と進んでいきます。

ですが市の広報誌で発表される戦死者の数は

増えていくばかり。


戦争をどのように捉えたらいいのか、

戸惑いを覚える「僕」にある仕事が舞い込むことになります…。


2005年に発表された小説ですが、

毎日、ウクライナで人々が亡くなっていく一方、

私たちの日常はほとんど変わることなく続いている、

そんな今の状況ともリンクする物語になっています。


どちらの小説も「普通」、

そして「日常」を見つめなおすものとなっています。


みなさんはこの2冊から何を感じるでしょうか。